映画“島守の塔”

※島守の塔:糸満市摩文仁の丘に建つ島田叡氏、荒井退造氏の記念碑

 時々教会に割引券のついた「映画案内チラシ」が届きます。開封する役得で、見たい映画がある時はチラシを頂きます。

 10月18日「アスピア明石」で上映された「島守の塔」を観てきました。第二次世界大戦末期、日本で唯一の地上戦となった沖縄で県民の安全確保に身を献げた島田叡沖縄県知事と荒井退造沖縄県警察部長知事付き職員の比嘉凛女史、この3人を描いたドキュメンタリーに近い映画です。

 島田氏は神戸市須磨区出身。沖縄への米軍上陸直前に沖縄県知事として赴任した人でした。友軍(本土から派遣された日本人兵士)に銃を突き付けられて豪から追い出される沖縄の人々などかなり事実に忠実に描かれているようで、暗く重い場面がほとんどでしたが「生きろ!」と叫ぶ声がいつまでも深く心に残る感動的な作品でもありました。

 チラシには「きな臭い今と重なる作品」と書かれています。今この時もこの映画が描く地獄を実体験している人たち子ども達が居る!この事実をどう受け止めればいいのでしょうか…。一人でも多くの人に観てもらいたいです。